【ローカルSDGsの新しい仕組みを作る】福岡県みやま市で「地域新電力の利用者が、毎月の電力使用量に応じて地域通貨を受け取れるシステム」がスタート

〜電⼒の地産地消と地域通貨を掛け合わせて、地域に新しい「相互補完の仕組み」を創りだす〜

株式会社コモニー(本社:福岡県福岡市、代表取締役:藤原秀司)は、みやまスマートエネルギー株式会社(本社:福岡県みやま市、代表取締役:横尾健⼀)の新しいサービス『みやまんでんき×みやまん・コイン』の、コイン付与システム業務に参画いたします。
電⼒の地産地消に地域通貨を掛け合わせることで、⼀⼈⼀⼈の選択が持続可能な地域の経済活動を⽀えていく共奏深化(※1)の仕組みが始まります。
※1:競争ではなく、⾃然と⾃然が互いに⽣かしながら共⽣すること(共奏)、先に進める進化ではなくみやまの暮らしの価値を⾒つめなおし、質を⾼め続ける(深化)_第2期みやま市シティプロモーションコンセプトより抜粋

■サービス提供の背景
みやまスマートエネルギー株式会社は、平成27年(2015)年にみやま市、株式会社筑邦銀⾏等の出資により設⽴された、家庭向け低圧を取り扱う⼩売事業者としては⽇本初の地域新電⼒会社です。
電⼒⾃由化に伴い、それまで域外に流出する⼀⽅であった電気料⾦を域内循環させることで地域課題を解決し、持続可能な地域づくりに主体的に取り組むことを⽬的としています。
また、みやま市では、家庭から出る⽣ごみを燃やすことなく、市内のバイオマスセンター「ルフラン」において液肥化しています。⽣成された液肥は市内の農地に使われており、国内有数の資源循環のまちでもあります。
このみやま市において、本年1⽉からデジタル地域通貨「みやまん・コイン」が発⾏されています。
「みやまん・コイン」は、みやま市のデジタル給付の受け⼝として運⽤されています。市⺠が受け取った「みやまん・コイン」は、市内の加盟店での買い物などに利⽤され、経済の地域循環を⽣み出しています。
他にも、「みやまん・コイン」はみやま市の健康づくり関連事業など、市が主催する各種イベントへの参加インセンティブとしても市⺠に付与されています。
市の取組みへの積極的な参加を促すしかけとして活⽤することにより、⾃治体が給付する⼀般的な地域通貨の「住⺠が通貨を受け取る→消費する→完結」という使い⽅にとどまらず、多⾯的な効果を創出できる地域通貨プラットフォームとして運⽤されています。

今回、地域新電⼒と地域通貨が掛け合わさることにより、みやまんでんきの利⽤者は、毎⽉の電⼒使⽤量に応じて「みやまん・コイン」が付与されます。
受け取ったコインは、200を超える市内の登録事業所で⾃由に使うことができます。
できるだけ多くの地産電気を使った地元の電気を選ぶことで、地域全体が少しずつ豊かになる。⼀⼈ひとりの選択が、地域の⼦ども達やその先の未来につながっていくことを⾒える化し、地域全体にエシカル消費を促すことが可能になります。

市⺠が地元の電気を選ぶことでローカルSDGsに貢献しながら、お得にコインが貯まり、貯まったコインが地域の事業者にも還元される、「地域のすべてのプレーヤーが恩恵を受けられるサービス」をみやまスマートエネルギー株式会社とともに⽬指します。

■サービスの概要
《内容》
地域新電⼒みやまスマートエネルギー株式会社の低圧顧客を対象に、毎⽉の電⼒使⽤量に応じて「みやまん・コイン」が付与され、みやま市内の加盟店で利⽤できるサービス

《『みやまんでんき×みやまん・コイン』イメージ画像》

《サービス提供開始⽇》
令和5年11⽉1⽇(⽔)

《コイン算定》
1ヶ⽉の電気使⽤量×付与レート=コイン付与額(⼩数点以下切り捨て)

《付与レート》
0.15コイン/kWh
※1コイン=1円で利⽤可能

《コインの付与⽅法》
毎⽉、専⽤アプリ『コモニー』を通じて付与
今回のサービス展開により、同様の取り組みが全国に広がるきっかけとなるよう、弊社としても積極的に業務に取り組んでまいります。

■みやまスマートエネルギー株式会社 企業情報
2015年に福岡県みやま市にて、みやま市や株式会社筑邦銀⾏等の出資により設⽴。地域新電⼒会社としては⽇本初(※2)となる家庭⽤電⼒⼩売を実施した会社です。
同じくみやま市が出資するメガソーラーや、市内の家庭に設置された太陽光の余剰電⼒などを仕⼊れ、
地域の公共施設や⺠間企業、⼀般家庭などに販売するエネルギーの地産地消を通じて、地域の課題解決に取り組んでいます。
https://miyama-se.com/

※2:2015年2⽉、みやま市調べ